住宅ローン控除ガイドU(2010-2011)



地震に強い住宅とは?(1)

免震構造とは?

免震構造というのは、地震による建物の揺れや破壊を防ぐために、地震の力が直接建物に伝わらないよう工夫された構造のことをいいます。

具体的には、基礎部分と建物の間に、水平に柔らかく動くバネの原理で、地震の揺れを建物に伝えにくくする積層ゴムや、振動エネルギーを吸収するダンパー(揺れ止め)などの装置を入れることによって、地震時に建物にかかる水平力を、在来構造と比較して5分の1から3分の1にまで低減することができます。

免震構造だと建物の被害は少ない?

免震構造ですと、地震による建物の被害は最も少ないといわれています。

しかしながら、免震構造というのは、揺れが少ないのではなく、ゆっくり大きく揺れることで、建物や人に対する被害を小さくしているのです。

よって、高さ60メートルを超えるようなタワーマンションなどでは制震構造が中心ですが、上階がゆっくりした揺れになるのに対して、下の階のほうが揺れが強くなる傾向にあります。

なお、最近のマンションですと、耐震・免震性能を重視したタイプのものが増えており、長期にわたり安心して暮らせることを考えれば、耐震・免震マンションは長期コストが割安になるともいえそうです。

制震構造とは?

制震構造というのは、建物に取り付けた制震装置(ダンパー)により、地震エネルギーを吸収する耐震構造のことをいいます。

この制震構造は、地震や強風による揺れを抑えるもので、主に超高層ビルに採用されています。

制震構造と免震構造の違いは?

免震構造が地面から建物に伝わる揺れを低減するのに対して、制震構造はいったん建物内に入った地震エネルギーを制御装置で吸収する仕組みになっています。また、制震装置は各階に設置されます。


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