制震構造の種類は?
制震構造には、次の2つのタイプがあります。
■パッシブ制震・受動的制震
⇒ 建物の骨組みに釣り鐘状の制震装置を組み込み地震エネルギーを吸収する方法です。
■アクティブ制震・能動的制震
⇒ センサーが感知した揺れをコンピュータで解析して、建物につるした重りを抑止方向に動かす方式です。
制震構造や免震構造は伝統的建築技術だった?
制震構造や免震構造は、法隆寺や各地に残っている五重塔など、伝統的な建築技術を現代に応用したものともいわれています。
床や柱を地面から浮かせることは、地震の揺れを低減するだけでなく、湿度の高い風土にあって、腐食を予防する効果もあったようです。
また、制震の考え方は、柳のようにしなやかに揺らすことによって倒壊を防ぎ、被害を軽減するものです。
最近では、長周期地震動(表面波)による「共振」※が高層ビルに与える影響が懸念されていることから、遠隔地の地震情報をリアルタイムで結んで耐震装置を稼動させるなど、対策が研究されています。
なお、東日本大震災の影響もあり、今後はますます住宅の耐震性が住まい選びの重要なポイントとなっていきそうです。
※波長が一致して揺れが増幅することです。 |